私の職場は不忍池のほとりにあり、最も景観のいい場所にあります。
窓の真正面がから不忍池と弁天堂 と上野のお山が一望できる、ぜいたくな所にあります。
上野の山は、この時期酒盛りのブルーシートも花盛り。お山を歩くより、窓から池を眺めるほうがよかったりもします。
いつも思うのですが、この池とお山は、突如都会の真ん中に仙境が現れた、そんな感じがします。
池のほとりから弁天堂までつづく屋台の紅白の鯨幕の連なる美しさ。背後のお山の木々。桜もここの桜は艶めかしい。
それから夜の屋台の裸電球や、それらが水面に写り、波紋でちらちら揺れるさま。
遠い昔の秘境に迷いこんだようで、いつまで眺めても飽きることがないのです。
ここだけは世の中が移っていっても、ずっと変わらない空気を保ち続けているのでしょう。
備忘録
10 年前
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